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女優
私は1度だけ関西に転勤で約1年程いた事がある。 その支店は今までの既存の店ではなく、新しく立ち上げた「新店」である。 社員も全員新人(中には経験者もいる)で社員教育をしながらのオープンだった。 そんな転勤から一ヶ月が過ぎようとした時にこんな出来事があった。 いつも通りの朝が始まり、本日の一本目の電話が鳴った。 女性社員はいつも通り元気に電話を取り社名を名乗った。 「お電話ありがとうございます。○○ファイナンス○○支店でございます!!」 どうやら新規振込みローンの申込らしく、女性社員は持っていた受話器を肩と耳に挟み込み、申込用紙を準備した。 女性社員は申込に必要な名前や住所などを客に質問して申込書に代筆をしている。 私はその新規を気にしながら本日の行動予定と目標を確認していた。 しばらくして、受付を済ませたのか、女性社員が私の方に向かってきたので「決裁かな?」と思いペンを取った。 しかし、その女性社員から出た言葉は「決裁お願いします」という言葉ではなくこうだった。 「店長・・・ちょっとこのお客さん変なんですけど・・・」 その女性社員は経験者でもない新人だったので「しょうがないな・・・」と思いながら、経験者の新人社員にフォローを頼んだ。 しかし、経験者でもある新人社員も同じ事を言ってきたのである。 私は「おいおい、どうした?何が変なの?」と質問すると、その社員は「何か・・・変なんです・・・電話変わってもらってもいいですか?」と言ってきた。 私はその”何か変”という事に興味が湧き、直ぐに受話器を取った。 「もしもし○○様ですか?」 「はい」客は簡単に返事をしただけだった。 「本日はお申込有難うございます。責任者の金王といいます」と私はいった。 「はい・・・」 ・・・・何か変だ!! 女性社員が変に思うのがなんとなくわかる。 私は幾つかの質問をぶつけてみれば「ボロ」が出るかも知れないと思い実行して見る事にした。 まずはもう既に聞いている内容をもう一度聞いて見る事にした。 「失礼ですが、お客様の年齢はおいくつになりますか? 「俺?・・・36だけど・・・」 「それとお子様が6歳ですね?来年小学生ですか?」 「俺の子供は・・・そうだね来年だね・・・」 「それと・・・お客様の性別は女性ですよね?」 「え?わたし?・・・あっ・・・俺?・・・・」 かかったな・・・私?って言ったな(笑) 「お客様の性別は男性ではなくて、女性ですよね?」 「俺?・・・・」 「もうばれているからいいじゃないですか・・・・女性ですよね?」 「・・・・・・・・・はい・・・・・・スミマセン・・・・・・」 何でも、多債務らしく、旦那の名前を騙り、しかも旦那の真似をして申込をしたらしいが・・・ ・・・・ハッキリ言って女優失格です!!・・・・勿論断り
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